海外でペットはどれくらい飼われている? | Synoのデータからみる世界のペット市場

家族の一員として一緒に暮らすペット。コロナ禍でステイホームの時間が増え、生活に癒しを求めてペットを飼育する人が増えている傾向にあります。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、昨年新たに飼われた犬と猫は前年比で15%増と顕著に伸びたといわれています。世界的に見てもペットの飼育率は増加傾向にありますが、海外では一体どんな動物がペットとして飼われているのでしょうか?国が変われば、生活習慣や文化の違いから飼育するペットの傾向は変わってくるのでしょうか。

本ブログでは、Synoの持つ世界各国のパネリストに対してアンケートした「現在、どんなペットを飼っていますか?」という質問の回答データをもとに、アメリカ・アルゼンチン・ポーランド・トルコ・ロシア・日本の6カ国において、どんなペットが飼われているかをご紹介し、世界のペット市場について考察していきます。

目次
  1. アメリカ
  2. アルゼンチン
  3. ポーランド
  4. トルコ
  5. ロシア
  6. 日本

(※「全て」の回答数はタイムラグによりばらつきが出ることがあります。)

アメリカ

ペットの市場規模は世界一

アメリカでは、ペットの飼育率が全体的に高い傾向にあり、なかでも半数近くの人が「犬を飼っている」と答えています。また、Global Market Insightsが発行する「Global Pet Care Market, By Region, 2016-2027」によるとアメリカのペットの市場規模は997億ドル(2020年)と世界トップになっており、年々その規模を安定して拡大させています。近年は、ペット用品やペットフードだけではなくペットケアサービスやペットホテル、ペット分野におけるペットテックのニーズも増加し、アメリカ国内のみにかかわらず、中南米やカナダなどに展開が進んでいるようです。

(引用:https://www.gminsights.com/industry-analysis/pet-care-market)

アルゼンチン

もっとも犬が多く飼われている中南米、犬の飼育率1位

中南米は、ペットの市場規模がもっとも大きいアメリカよりペットの飼育率が高い傾向があります。とくに、アルゼンチンでは犬の飼育率が高く、67%以上もの人が「犬を飼っている」という結果になりました。また、「ペットを飼育していない人」が世界全体で見ると40%いる一方、アルゼンチンでは飼育していない人が20%以下と世界的に見てもペットを飼っていない人の割合が低いことがわかります。

ポーランド

ヨーロッパの中でも、もっとも多くペットが飼われている

ヨーロッパは全体的にみてもペットの飼育率が高い傾向にありますが、なかでもポーランドはペットと暮らしている人が多い国の一つです。データを見てみると、ポーランドでは60%近くの人が犬を飼育しており、犬を飼っている人が多い国の一つであることがわかります。同様に、猫を飼育している人も42%と高く、犬だけではなく猫と暮らしている人も多いことがわかります。

トルコ

猫同様に鳥が多く飼われている

トルコは人口の約90%がイスラム教と言われていますが、イスラム教では犬は不浄の存在とされているため、現地の人は犬を飼うという習慣が少ないようです。さらに、イスラム教の開祖ムハンマドが猫好きだったと言われていて、イスラム教徒にとって猫は大切な存在とさていると言われており、猫の飼育率の高さに影響していることが考えられます。また、猫に次いで鳥の飼育率が23%と、他国と比べると鳥を飼っている人が多いことがわかります。

ロシア

犬派よりも猫派が圧倒的に多い

各国のデータを見ると、ペットを飼育している人のなかでも犬の飼育率がもっとも高い一方、ロシアでは「猫を飼っている」人が61%を占め、半数以上の人が猫と暮らしていることがわかりました。ペットとして猫を好む国民性があり、犬派より猫派が多いようです。戦時中に猫達がネズミを駆除し、伝染病からロシアの人々の命が守ったという歴史的背景から、猫が大切にされているという風習もあるようです。また、多くの人が集合住宅に住んでいるといわれるロシアですが、ペットに関する規約などはなく、誰でも気軽に飼うことが関係しているのかもしれません。

日本

東アジアの中でも、もっともペットが飼われていない

世界各国と比べて、ペットの飼育率が低いといわれている東アジアですが、なかでも韓国、香港、日本の3カ国は飼育率が低いといわれています。とくに日本は「ペットを飼っていない」人が72%近くを占め、世界的に見てもとりわけペットを飼育している人が少ないという結果になりました。共働き世帯の増加、住居の狭さ、集合住宅に住んでいてペットの飼育が禁止がされているなどのケースも多く、飼育率の低さに住居環境が影響していることが考えられます。一方、冒頭でも述べているように、新型コロナウイルスの影響もありペットの飼育率は増加傾向にあります。

まとめ

今回の調査結果を通じて、住居環境や文化、宗教的な観点からペットの飼育の有無や飼育するペットに違いがあることがわかりました。日本では、飼育放棄や命の売買など様々な問題を多く抱える側面がある一方、ペットに関連する市場自体はペットの飼育率の増加に伴い、今後競争が激化していくことが考えられます。アメリカのペット市場のトレンドのように、日本でもペット市場におけるDX、多様なニーズを満たすためAIによるペットのデータ可視化を導入したパーソナライズにフォーカスしたスタートアップも増えてきており、ペット市場の成長を鈍化させず、世界進出を続けるアメリカを参考にできる部分も多いかもしれません。

今回の調査に加え、質問項目や調査対象を追加して同様のアンケートを行いたい、またはグローバルリサーチを行いたいとお考えの方は、是非お問い合わせくださいませ。Synoの提供するSynoToolは、多言語のオンラインアンケート作成から配信・回収、集計、分析、視覚化、共有までの一連のプロセスをワンストップで一元化することができるデータプラットフォームシステムです。

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