Syno Japanは、安価かつタイムリーなオンラインの海外調査を提供し、日本企業の海外進出を支援しています。このインタビューシリーズ「日本企業のデータドリブンな海外への挑戦」では、日本企業が海外進出の際に、オンラインの海外調査を実際にどのように活用しているのか、ユーザーの声と共にインタビュー形式でご紹介します。今回は大学研究に弊社のソリューションを活用していただいた感想をお聞きしました。

研究の簡単なご紹介

今回は、現在論文作成中のため匿名となりますが大学教員でありますH様にお越しいただきました。本日はよろしくお願いします。では早速ですが、研究内容を簡単にご紹介いただけますでしょうか?

syno_nagano

私の専攻は、広い意味での農業経済学になります。 研究対象からすると、環境社会学や環境政策、環境マーケティングに近い立ち位置になり、海外の学会名で言えば、”Ecological economics”が最も近いと思います。

現在、H様にはSyno Japanの開発するアンケート収集システムSyno Tool、海外リサーチのSyno Answersをご利用頂いておりますが、今回ご利用いただいた内容に関して、ご説明いただけますでしょうか。

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今回の研究課題は、ドイツにおける自然資本(景観や生態系)の保全・管理に関わる住民の意識調査を通じ、農山村の景観保全や生態系の意識が高い市民の思考や価値観を解明すること、こうした意識の高い市民の姿や意識構造を特定することにあります。

そのため、今回の調査は、財やサービスという商品のマーケティング調査ではなく、環境や景観、生態系という環境財のマーケティング調査という枠組みになります

 

実際にSyno ToolとSyno Answersを導入し、何か新たな発見がありましたでしょうか。また、その結果を今後どのように利用していきたいとお考えでしょうか。

syno_nagano

歴史的、また民俗的な背景が大きく異なるドイツと日本では農業、森林や自然景観に対する捉え方や背景が異なるため、今回の結果を一概に適用することは出来ませんが、将来的には、今回のimplicationを環境教育や環境保全活動を推進するための一助として役立てることが出来るのではないか、と考えています。

Syno Toolを利用したオンラインドイツ一般消費者調査(Syno Answers)の良かった点は何でしょうか?また、改善点もございましたらお聞かせください。

syno_nagano

今回は順序尺度で回答する調査票を設計しましたが、一定数の被験者を属性(性別、居住地、年齢や学歴)に偏りなく集めたかったため、パネル調査に実績があるSyno Japanにご相談させていただきました。かつ、今回はドイツ語を母語とする者への調査であるため、ドイツ語での調査票を作成したいことも併せてご相談させていただいたところ、翻訳作業も併せて依頼できること(社会調査に精通した御社に依頼する方が、通常の翻訳業者に依頼するよりも有利)、予算、納期等の条件全てを満たしていただけたことが決め手となりました

調査票の翻訳については原則として英訳をオプションで提供してくれる業者は有りましたが、調査地の公用語に対応してもらえたことで、質問の細かなニュアンスが通じやすく、良質な回答が得られたと思います。また、他社の安価なオンラインでのセルフアンケートサービスを利用したこともありますが、御社の方が総じて被験者のレベルやモラルが高く、適切に回答してくれたと思います。例えば、質問1と質問3で回答で旨とすることが整合しない(デタラメな回答を返すとか)というトラブルもきわめて少なく、非常に信頼性の高いデータを得ることが出来ました。御社に依頼して正解でした。

今回の調査結果を、今後どのようなアクションに繋げるご予定でしょうか?

syno_nagano

今回のimplicationを環境教育や環境保全活動を推進するための一助として、役立てていただくことが出来たらと思います。

本日はお話ありがとうございました。今後もSyno Japanは大学研究の一助になるよう尽力していきます!

syno_nagano